ウランバートル

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写真は、モンゴルの首都、ウランバートルの中心部です。
ウランバートルは近年、鉱山の開発により近代化が急速に進んでおり、旧ソビエト調の建物の中に
建設中の近代的なビルが多く見られました。

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一方、急速な近代化と人口の増加に、街のインフラ設備は追いついていないそうで
中心部を少し外れると舗装されていない道がほとんどでした。
雪におおわれる前に終えれるべく急ビッチでおこなわれる工事は、昼夜激しい渋滞をまねいていました。

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ウランバートル中心部にある、モンゴル国立こども施設に到着しました。
政府系7施設のひとつであるこちらの施設には、4歳より20歳まで80人が暮らしています。
モンゴルは離婚率が高く、日々の生活に苦労する家族は、子供を育てられなくなり、結果、孤児になる子が多く存在します。

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孤児院の代表の先生にお話を聞きしました。
「モンゴル政府からは、子供たちの食事代・先生方の給料をいただいているが、
それ以外は、全て支援で成り立っている。」との事。
子どもたちの支援を維持していく、難しい現実がありました。

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孤児院の中は、外観からは想像もつかないほど、カラフルな色が使われており、
子供たちの心に対する配慮が感じられる空間でした。

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衣料の配布が始まると、子どもたちはきちんと整列して、自分の順番を待ちわびていました。

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写真に緊張した少年に「笑って」とお願いすると、ほんの少しだけ口角を上げてくれました。

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子どもたちは早速、配布した衣料に袖を通してくれました。
照れて、はにかむ笑顔がとても輝いています。

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こちらは市警察の子供保護身元確認センターです。
モンゴルは、真冬には−30℃にまで下がるとても寒い国。色々な理由から、行き場を失った子どもたちが、その寒さから暖をとるために行きついたのがマンホールでした。
人々は彼らを「マンホールチルドレン」と呼んでいます。
このような子どもたちをはじめ、近隣の孤児と思われる子どもを最大21日保護し、その後は親元へ返したり、国立孤児院への入居等の判断をこちらのセンターではおこなっています。
しかし、このセンターに繰り返し保護される子どもたちもいるとのことで、問題の根深さを感じました。

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中へ入ると、一人、一人子どもたちが自己紹介をしてくれました。
とても幼く見える姿と年齢のギャップに、支援の必要性を強く感じました。

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着の身着のままで保護されている子どもたちは、決してきれいといえるような服を着ていません。
施設を支援しているヤンジンさんは、「一番の心配事は、子供たちの病気のこと」と話します。

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衣料の他に、新しいブルーのタオルを渡された彼は、持ち切れないとばかりに、笑って見せてくれました。

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女の子は丁寧に畳まれた衣料を、私たちが滞在している間、ずっとずっと大事そうに胸に抱えていてくれました。

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衣料とは別に、国内より持参したボールペンと水性ペンで書いて消せるホワイトボードをプレゼント。
子どもたちは、すぐに袋から取り出し遊んでいました。
この子たちにとっては、とても貴重なものばかりなのです。

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衣料を受取り、大きな声で笑う子どもたちを見て、みなさまからお持ちいただいた衣料がこの笑顔に繋がっていると、強く感じました。